Kiichi & Kyuそして、プロデュースとリマスターを担当したmr.roYによる『VLIDGE BEST BALLADEER』全曲解説

■■■VLIDGE BEST BALLADEER Self Liner Notes■■■


2015年6月24日、Vlidgeデビュー15周年を飾るBEST ALBUM、
アッパー系の「GROOVER」バラード系の「BALLADEER」を2枚同時リリース。
本作「BALLADEER」では新曲2曲、新たに録音されたSecond Single「You See...」
Remixing、他全リマスタリング音源。全13曲収録。

品番:QFCV-10009  定価:¥2,500(税込)
発売元:VR LABEL/G-NOTE
販売元:(株)テイチクエンタテインメント


■Everybody Needs Love

Kiichi:Vlidge の原点だな。。作り方から、曲の構成から、ボーカルスタイルから、何から何まで。
“ これ以上の曲が出来る出来ない ”とか、そういう問題じゃない。
今も作り続けている新曲達は、その原点からのさらなる進化系ということなんだぜ。

Kyu:いつ歌っても新鮮な気持ちになれます。この曲でvlidgeは始まりました。
オリジナルバージョンは海外で、しかも憧れのボーイズ・トゥー・メンが使ってたブースでのレコーディング、
ボーイズ・トゥー・メンのスタジオエンジニアのロブシェアリーによって本場のR&Bサウンドになり
俺らのsoulも引き出してくれました。この曲がなければ今の俺らはいません。大切な大切な曲です。

mr.roY:Unplugedの『THE ENSAMBLE』に収録されたVersionに、新たに音を加えてRemixしました。
また教会で録ったアンビエンスを僅かにオープニングとエンディングに加えて、神聖で明るいイメージを加えています。


■You See...

Kiichi:今回のレコーディングで、とことんまた自分のボーカルを追求させて頂きました。
皆さんが今まで聴けなかったところ、解明出来なかった音符やリズムまで、クリアに聴くことが出来るでしょう。

Kyu:この曲から色んなテレビ番組に出させて頂き、多くの人に更なる御協力を得て多くの人と繋がれたことの感謝の1曲です。
VlidgeというとYou See...という方がたくさん居てくれて本当に数えきれないほどの想い出や経験をたくさんくれた曲です。

mr.roY:全て2015年5〜6月に録音した完全新録です。新たな編曲にあたっては本来は悲しい歌詞だけど、その中の暖かい部分、
優しい部分により光を当てて、間奏等で、原曲よりもやや明るく、暖かくなるように演奏、音作りをしました。Guitarは藤原龍、それ以外の全楽器を担当しました。


■虹

Kiichi:“どこからどこまでが何色 ”なんて説明出来ない虹の色。
そして、この世界であんなに綺麗な色もない。それって、男の子が好きな女の子に抱く気持ちに似てるなと思って。
だから作った。けど最近、思春期だけの話じゃなくて、大人になっても変わらないテーマかと思うようになって来た。笑

Kyu:初めて聞いた時、めっちゃおもろい曲やん(笑)ってなりました。
Bメロの早口言葉の歌はKiichiくんらしくて滑舌がバッキバッキなんです。
歌詞の世界観も楽しいですよね。

mr.roY:オリジナル音源を最新のテクノロジーでリマスタリングしました。
前後の流れから、オリジナルよりもやや落ち着いた仕上がりになっています。様々な要素の入った面白い曲。
しかし女性との喧嘩はいくつになっても面倒くせーなぁ(小声・笑)


■RIM

Kiichi:Kyuくんの書く貴重な恋愛ソングの中でも、超名曲と勝手に言わせて頂きたい名曲。
冗談抜きにして、大好きな曲だ。

Kyu:この曲も失恋の曲です。楽曲のコード感とか歌詞とか、何よりサウンドの哀愁感が独特な楽曲になりました。
ラストのコーラスからの終わり方が物悲しくて良い意味でvlidgeサウンドだなあと思います。

mr.roY:オリジナルのリマスタリングです。よりR&Bらしいしっかりした音に仕上げました。
こういうバラード系のR&BはVlidgeの最も得意とするところです。トラックのシンセサイザーのフレーズが独特のGROOVEを出しています。



■Forever Friends

Kiichi:Vlidgeが始まって、たくさんのメッセージを発信して来たけど、その言葉とメロディを受け取ってくれた人達の中にはアーティストになった人達もいた。
D-51はそんな中でも大切な兄弟でもある。彼らのおかげでカルピスのCMソングを書くという夢も実現し、今も刺激的に音楽を続けていられる原動力にもなっている。
曲タイトルのまんまだ。笑

Kyu:学校時代を思い出す曲ですね。中学生から引っ越しの転校生だった時を
歌いながら何故か思い出します。人それぞれの感じてきた懐かしい時間を旅行出来る楽曲ですね。

mr.roY:この曲は元々別アーティストに提供する予定で途中まで私が書いていたモノを、Kiichiが自分に続きを作らせて欲しい、
と言いはじめ、更にそれをD-51が歌うことになり、それがCM Songになった、という運命の曲。
『つれづれなる〜』という部分と、自分が学生時代に習った『徒然草』を重ねて、その部分から詞曲を同時に作り始めました。
D-51のバージョンと大きく方向性を変えてVlidgeバージョンはピアノ+歌のみ。ライブでも楽しめる曲です。
「HIP POPs」に入っているオリジナルバージョンよりも、リマスタリングをして少し分厚い感じの音に仕上げました。


■いくつもの奇跡

Kiichi:Kyuくんの解説にもあるように、15年前に作った曲。
当時からKyuくんのその想いを聞いていたので、今こうして発表されることになったことは感慨深いものがあります。
届けばいいな。

Kyu:この曲は実は15年前に出来た楽曲。デビュー直後
親友からvlidgeが大好きな方が末期がんで勇気づけられる楽曲を作ってほしいと連絡が来ました。
すぐにその方と家族の方々にお会いし、出来た曲がこのいくつもの奇跡でした。
心底歌の力で病から救いたいと願って作った曲と同時に安心させてあげたいと思う一心で作りました。
願い届かずその方はもういないですが、15年という長い月日を越えて、今回のBESTアルバムでやっと世に出すことが出来ました。
Vlidgeの二人の歌声と、平間さんの優しい編曲で出来上がったのを初めて聞いた時、涙がこぼれました。
これからも大切にしていきたい曲です。

mr.roY:15年前に作られた曲ですが、録音は楽器、ヴォーカル全て2015年5〜6月の新録です。
15年前のデモを改めて聴き直した時に、二人の声が予想以上に変わっていなかったのには驚きました。
ライブではピアノ一本で聴いて頂いても良さそうな楽曲です。


■Thank You For Your Love

Kiichi:Kyuくんの書く貴重な恋愛ソングの中でも、超名曲と勝手に言わせて頂きたい名曲その2。笑

Kyu:別れた人にありがとうと言うと本当に関係が終わってしまったんだと
胸が締め付けられますよね。誰でも1度はそうゆう経験あるので、心に響く曲になれたらいいなと思います。

mr.roY:「BIG LEAVES」に入っているVersionのリマスターですが、オリジナルがアルバムの全体の雰囲気と時代の空気から、
やや強い音で仕上げましたが、今回は少し優しい感じに持って行きました。


■I don't say good-by

Kiichi:久しぶりにどっぷりなバラードを書いた。今回のベスト盤に追加する新曲候補のデモの中をあれこれ悩んだ結果、
提出した候補曲も全部帳消しにして、無心で1から書いた曲。歌詞も含めて、2日間だった。
メロディとコード感で80's な感じを作り、そこに符割りで独特のリズム感をプラスさせていくのは自分の特徴だなぁとつくづく感じてる。

Kyu:最近のKiichiくんの楽曲の中でも、珍しい失恋ソングサビのコーラスをKiichiくんがして
フェイクを俺がやるスタイル。まさにVlidge色の強い楽曲ですね。

mr.roY:完全な新曲です。Kiichiの持つ「Chicago」的な'80テイストは、サビで出て来るBass音やコーラスの声の音作りで表現しました。
但しピアノに関しては、敢えて'80に流行ったハイ上がりの堅い音色、フレーズではなく
正統派のアコースティックピアノそのものな音にして、柔らかく演奏し、時代感覚を現代とFusionさせています。



■White Snow

Kiichi:Kyuくんが作るバラードには、“ 冬 ” をテーマにした曲が多いけど、それは心が温かい人だからなんだろうなと思う。
答えを自分の中で噛み締める方向性の歌詞を書くKyuくんは、心の強い人なんだなと思う。

Kyu:この曲も失恋ソング。ラストのフレーズの「僕だけの足跡が続いてく」のKiichiくんの歌が最高です。
Vlidgeのバラードの中でも壮大に歌い上げる楽曲のひとつとして、本当に熱く歌えますね。

mr.roY:オリジナルのバージョンが入った「HIP POPs」が発売されたのは2007年。
当時はマスタリング的には、まだまだ兎に角どれだけデカイ音で入れるられるか、みたいな事が主流だった時代ですが、
今では一部のDANCE MUSICを除いては、音量感、音圧で競う作品は減って来ました。この曲はそんなこともあり、当時音圧を高めて仕上げていたものを
1曲を通じたダイナミクスを重視して、小さいところは小さく、大きいところは大きく、ややドラマチックにリマスタリングしてあります。


■must be love

Kiichi:Kyuくんが言ってくれてるように、自分らしい曲だと思う。笑 ただ、今までの自分の歌い方と、新しい歌い方をミックスしてみた。
“ must be love ” というフレーズの響きと、その言葉が出てくるようなシチュエーションが昔から好きで、いつか曲にしてみたいと思ってたから実現出来て嬉しい。。

Kyu:まさにKiichiくん節 サビがすごくメロディアスで綺麗なんだけどどこか哀愁のあるメロディ。
優しい楽曲だと思います。

mr.roY:オリジナルの「monochrome」に入っているバージョンとは違い、バランスを全て取り直したRemixです。
よりレベル大きくした楽器があったり、ちょっと歌のエフェクトのニュアンスを変えたり、細かく修正しました。聴き比べて楽しんで下さい。


■I miss you

Kiichi:You see...のアンサーソングとして書いたこの曲。
今回収録したオリジナルバージョンでの自分の歌は正直決して完ぺきなテイクとは言えない。
けど、歌詞や意味を大切に歌ったそのテイクは、その時にしか出せない想いや感情が溢れてるなと思う。
「The Ensamble」に収録されているunpluggedバージョンでのサビ、Kyuくんとのハモりは他じゃ聴けない響きだと思ってる。
そちらとも是非聴き比べてみて下さい。

Kyu:この曲歌詞がすごく好きなんです。状況や風景が浮かんできますよね。
突然のドアベルの音にのフレーズの辺りからすごく感情移入してしまいます。儚くも優しい楽曲ですね。

mr.roY:オリジナルとは大きく方向性を変えて、より楽器の音を小さくし、歌が立つようにリマスタリングしました。
気分的にヘッドホンで聴いて欲しい楽曲なので、ヘッドホンで聴いた時の感じが気持ち良く響くように作ってあります。


■ALIVE

Kiichi:「 その命の音を聞け 鼓動はまだ続いてく 」
僕はこの歌の、このフレーズに込められた想いを精一杯表現したくて、これからも歌い続けていくと思う。

Kyu:この曲は歌詞から生まれました。何もかも壊したい消したい粉々にしたい、という衝動に駆り立てられる時が自分の中にはあります。
大好きな漫画のNARUTOからインスパイアされました。その世界の中であるきっかけで純粋が故に闇落ちして世界を破滅に導くというお話しが、
とてもリアルで儚くて人間の心は白と黒から成るものが併存しており、その様を歌にしてしまおうと思い出来上がった曲です。

mr.roY:オリジナルよりも,より力強い感じでリマスタリングをしました。とてもKyuらしい詞、曲ですね。
ピアノを弾いていても、とてもドラマチックで楽しめる曲です。


■Serendipity

Kiichi:この曲歌ってる時、聴いてくれてるみんなの顔見るの好きなんだよね。
変な意味じゃなくて。理由は、みんなが笑顔になっていくから。ほんと、みんなは自分で気づかないかもしれないけど。
例え涙を流していても、素敵な涙を流して、歌が終わった時には笑顔になってるんだよ。
おれもバレないように見てるけどね。

Kyu:たくさんの人達に愛されてる楽曲です。ありがたいことに、カバーもして頂き本当にこの曲を作って良かったなと思えます。
実は真夏に真冬の歌を作らないといけなかったので、部屋のクーラーをガッツリ身体に直で当てて寒くして作りました。
その後すっかり風邪をひきました(笑)なんていうエピソードもありあったかい楽曲になって嬉しいなと思います。
いつでも歌いたい曲です。

mr.roY:この曲も「Everybody Needs Love」同様、「The Ensamble」に入っているUnpluged Versionをリマスタリングしています。
通常マスタリングではあまりやりませんが、この曲はシンプルな編成な上に、アルバム最後の1曲ということもあり、全体にReverbを掛けてより世界観を壮大にしました。